ソフトウェアの受託開発に限って言えば、ほとんどの案件は仕様を決める前に見積もり金額を提示して、顧客のOKを貰ってから作り始める。
要するに作るものを決めていないのに、金額が算出されているというのが最大の謎だ。その範囲内で適当にがんばりますということであれば皆納得だが、どうもそういうことではないらしく、予算と関係ないところで仕様を後から決めるみたいだ。
見積もるには何をつくるかを明確に決めて、それぞれをどのくらい斯かる加を知らなくてはなりません。
つきつめればそれはプログラムする時間をはかるようなもので、本当のことをいえば計ってみないとわからないんです。
それじゃ困るんで、前に同じようなことをやったから同じくらいではかるんですけどね。
でも、もともとの前提が変わってしまえば役に立たなくなる。
本質的に見積もりは役に立たないものなんです。
でも、それでビジネスをしなくちゃならない。
問題が出るわけです。